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[国保中央病院より]在宅復帰を目指したリハビリテーション

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奈良県 三宅町

■高齢者一人一人が住み慣れた地域で安心して暮らしてもらえる在宅復帰を目指したリハビリテーション
超高齢社会の到来を迎えて久しい我が国では、65歳以上の方の総人口に占める割合(高齢化率)は29%を超え、75歳以上の方の占める割合(後期高齢者率)は16%を超えています。国保中央病院を運営している4町(川西町、三宅町、田原本町、広陵町)の中には、これらの数字が各々、37%超、20%超となっている町もあります。
加齢に伴い筋力や心身の活力の低下が生じ、日常生活において不便が生じるケースも多くなります。中には要介護状態へ進む方もいらっしゃいます。
皆様は、ADL(Activities of Daily Living)という言葉をご存じでしょうか。ADLは「日常生活を送るために必要な日常的動作」のことです。例えば、食事、入浴、家事、外出などです。
高齢者、特に後期高齢者になると、ADLの低下が進む方が多くなります。ADLが低下すると、活動や社会参加の機会も少なくなりがちになり生活に影響が生じます。
入院されると入院期間中に、このADLが低下し、在宅復帰が遅れてしまう事態を招くことがあります。ひいては、生活に大きな影響が生じます。
国保中央病院では、こうした事態を招かないよう、充実したリハビリテーションの提供に努め、高齢者入院患者の方のADLの低下による在宅復帰の遅れを解消できるようにしています。
本年6月に当院に開設した「地域包括医療病棟」においては、常勤のリハビリテーション技士2名を専属配置し、休日の対応も取り入れ、リハビリテーション提供体制の充実に努めています。
今後も、入院された方が、在宅復帰され、元の生活に戻り、住み慣れた地域で安心して暮らしてもらえるよう、頑張ってまいります。

リハビリテーション科 理学療法士 須﨑俊文

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